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日常をもっと詩的に


by yasudapoem

孤独死はいけないの?

 孤独死があると、それは事件のように報じられます。また孤独死はあってはならない社会問題のように主張する人がいます。でも私は、孤独死がなぜ問題視されるのか、理解できません。
 ひとりで誰に看取られることもなく死ぬ。なぜそれがいけないのか。どこがいけないのでしょうか。
 救急車で病院に運ばれて、管をつながれ、酸素吸入、検査とあわただしい時間をすごし、意識朦朧の時間をすごし、縁者が来るまで延命治療されて、やがて死を迎えます。
 それとは別に、自宅で一人、苦しい中あれこれ思い、時には恐れ、寂しさに心震わせ、過去を悔やみしながら時を待つ。それもあっていいのではないかと思う。
 私がもし孤独死の状況に陥ったとしても、それを受け入れて死んで行く気がします。自分を不幸と思う気持ちは持たないと思います。若い世代の人のことを言っているのではありません。前期だとか後期だとか呼ばれる高齢の場合を言っているのです。
 もし、倒れたところを病院に担ぎこまれたなら、それはそれで受け入れます。でも必ずそうでなければ問題であるような主張に私は同意できません。(2014年9月24日掲載)

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Commented by 石畳のん♪ at 2015-03-09 04:20 x
大変勇気あるご発言ですね!でも・・・
言われてみると確かにその通り!数年前私の住居の
向かいの部屋で、孤独死を迎えられた女性がおられ
何も出来なかった自分を未だに悔やんでおりますが
少し心が楽になりました。ありがとうございました!
Commented by yasudapoem at 2015-03-09 18:16
石畳さん コメントありがとうございます。実はこの記事、ある新聞に投稿したものです。そこで物議をかもした記事です。一人で死んだからといって不幸だと決めつけられることに疑問があります。じゃ看取られて死んだら幸せかといえば、そんなことでもないと思っています。
by yasudapoem | 2014-09-24 10:23 | 京都新聞掲載記事 | Comments(2)